経営者メッセージ

平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
エノテカは1988年創業以来、「FOR ALL WINE LOVERS」の企業理念の下、拡大するワイン市場のなかで、世界各国の優れた生産者と強い信頼関係を築き、ワインの専門商社として国内でのワインショップ・BtoB・通販の各事業、そしてアジアにおける国際事業の展開により成長を続けてきました。
エノテカを支えていただいている皆さまの多大なるご支援、ご厚情にこの場を借りまして厚く御礼申し上げます。
近年アジアにおけるワインビジネスを取り巻く環境は、急速に進んだアジア通貨安の影響のほか、不安定な国際情勢、エネルギー価格の高騰や物資供給不足の加速、インフレの拡大、世界経済の先行き不透明感の高まり等により、厳しい状況が続いておりますが、一人でも多くのお客様に、新たな美味しさや感動をお届けすべく取り組んでまいります。今後とも変わらぬご愛顧のほどお願い申し上げます。
消費者ニーズの多様化、細分化が進む中、様々な変化にいち早く対応し中長期のビジョンを推進すべく、エノテカは3か年計画(2025~2027年度)をフレキシブルに都度最適化を図り、遂行しています。アサヒグループは2024年9月を皮切りに、これまでアサヒビール・エノテカ両社がそれぞれ行ってきたファインワイン事業の整理・統合を進め、2025年4月より一部ブランドを除くアサヒグループのワイン事業を担い新たなステージへと挑戦してまいります。国内事業は、世界数々の優れたブランドの販売権を有する強固な品揃え、マルチチャネルを展開する強みを最大限に発揮し「国内既存事業の持続的な成長」を、そして国際事業ではアジア各拠点でのプレゼンス向上を果たすべく「海外市場における更なる拡大」に挑戦し、持続的な事業成長を目指してまいります。
エノテカのブランディングの起点となるリテール事業においてはライフタイムバリューの最大化を図るべく、ワインショップ・EC間のシームレスな顧客対応環境の構築を目指してまいります。また、売上および顧客基盤の拡大を図る更なる出店や販売チャネルの拡張、そして新たなサービスや価値の提供を通じて顧客接点を増やし、全国のお客様にエノテカでのワイン体験の機会をさらに増やしていきたいと考えています。また裾野を広げていくBtoB事業においては業務用・小売共に売上基盤となる拠点・弊社商品のお取り扱い店舗の拡大に取り組んでまいります。
そして2030年を見据えた将来ビジョン "ワインを愛する全ての人に最も愛され、信頼される「アジアでナンバーワンかつオンリーワンのワイン商」"の実現に向け、より一層世界数々の生産者との絆をより強固なものへとし、海外マーケットへの拡大を図り、新たなWINE LOVERの創造と拡大に向けて注力してまいります。昨年2024年、新たにベトナムに進出し、現在、香港、上海、杭州、北京、深セン、台北、ソウル、釜山、シンガポール、ホーチミンなどアジア主要都市にワインショップ及びBtoB事業を展開。今後も出店や販売エリアの拡大を予定しています。
アジアではかつて日本がそうであったように今後、消費市場の拡大とともにワイン文化が一般家庭にも広く根付いていくだろうと見ています。その過程において、生産者、流通、消費者を繋いでいくワイン商である私たちエノテカが果たすべき役割は大きく、貢献していきたいと考えています。引き続き積極的に活動を行い、成長著しいアジアマーケットでWINE LOVER及びエノテカのファンづくりに注力してまいります。
ワインを通じて、人々の笑顔の輪をつなげ、「ワインがある幸せ。毎日が豊かで素敵に感じられる」世の中に。